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2026/03/22 19:35
今期、当店でデニムパンツを作り始めて3年目。
マイナーチェンジをしつつ継続的にリリースしてきました。
3年目となる今年は 「Raw Denim Pants」と名付けました。

「Raw」とは「生」という意味。一般的に、生機(きばた)と呼ばれます。
通常デニムパンツは製品を安定させる為に、縮みにくい様に加工が施されていますが、
当店の生地はそういった加工が一切されていない生地を使用しました。
何が良いのかというと、一番は毛羽立っている生地感。

加工をすると生地をプレスするので毛羽立ちが失われてしまいます。
60年代まではこの生地が主流だったとされており、生機特有の色落ちが見られます。
その色落ちが欲しい為にこの生地を使用しました。つまりビンテージの様な色落ちが楽しめます。
使用した生地は古い織機(シャトル織機)で織られ、
現代の最新織機の1/2 程しか生産出来ないそう。1台からは、1日50m程。
シャトル織機は過度なテンションをかけずにゆっくりと織り上げ、
表面に凹凸ができふっくらとした温かみのある生地に仕上がります。
そんな貴重な生地を使用して今年は製作しました。

そして今期のRaw Denim Pantsのコンセプトは 「洗練されたもう一本」
大戦モデルや66モデルを参考にしているデニムパンツが多い中、
そう言ったのとは違うニュアンスで製作したのが今期。
かと言って王道なデニムパンツからは外しすぎない様な絶妙な塩梅に。
現代では用途の無いコインポケットの廃止、
生地と同色のステッチ、シルバーのアルミリベット、ブラックの革パッチ。

太すぎず細すぎずのストレートシルエットで、ストレスなく履ける様に。


実際に見てみると感じますが、かなり洗練されたデザインです。
誰しもデニムパンツは一本はクローゼットにあると思いますが、
このデニムパンツは他の持ち合わせているデニムパンツにも馴染むし、よく見ると異彩を放つ存在です。

春先は濃紺のデニムパンツを履きたくなるし、新調したくなる。
そんな方に一味違った一本として楽しんでもらいたいです。
Raw denim pants
